IoT World Conference基調講演、AlljoynでIoT市場にイノベーションを

By on 2015-07-31

DSC_0017

IoTに特化した専門カンファレンス「IoT World Conference 2015」が7月31日、御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンターにて開催された。主催はInterop TokyoなどのICT関連イベントを運営するナノオプト・メディア。企業の課題解決やIoTの将来展望をテーマに、全17講演が行われた。

同イベントの基調講演として、「オープンソースで創るリアルIoT市場 – AllSeen Allianceの価値、ビジョン、動向に関して – 」と題したパネルディスカッションが実施された。モデレーターは、The Linux Foundation/AllSeen Alliance日本担当ディレクターの福安徳明氏。パネリストは、Kiiの荒井真成氏、クアルコムジャパンの内田信行氏、ルネサスエレクトロニクスの中島幸一氏が務めた。

パネルディスカッションではまず、“AllSeen Allianceとは何か”について福安氏が説明。同氏はIoTの現状について、「家電などのデバイスはそれぞれの言語をもち独立している」とし、AllSeen Allianceはデバイス同士の“共通言語”を作ってそうした現状に一石を投じるプロジェクトだと述べた。AllSeenには世界180社以上の企業が参画しており、日本でもシャープやソニーなど多くの企業が参加している。

AllSeenが提唱する共通言語となるのがIoT規格「Alljoyn」である。Alljoynに関しては、内田氏が「オープンソースとなっているため、IoT製品・サービスを扱う企業は導入しやすい」と解説。

その後、話題はビジネスへと移っていく。中島氏は、他の企業が提供しているIoTプラットフォームの場合、各企業のカラーが強く出るのに対し、AllSeenの強みを「あらゆる企業を巻き込んでIoTの実現を目指している点」と話す。荒井氏は「Alljoynを導入すれば単にモノを売るだけでなく、売ったモノから情報を手に入れることができ、ビジネスの幅が広がる」とした。また、内田氏は「Alljoynをオープンソース化したクアルコムとしても、IoT/M2M市場全体が大きくなれば半導体チップの買い手が増えるメリットがある」と言う。

福安氏は、「オープンソースであるAlljoynを使えば、IoTを使った新たな製品やサービスをより少ない労力で生み出せる」とし、個人や小さな会社でも、IoT分野でイノベーションを起こすチャンスがあると述べた。これを補足して荒井氏は、AppleやGoogleがアプリストアを提供したことで誰でもアプリを市場に出せるようになったことを引き合いに出し、「個人でもヒットアプリを生み出せるように、IoTにおいても個人が革新的なアイデアを簡単に発信できる状況になりつつある」と語った。

最後に、「ガラケーからスマートフォンに移行した時のようなイノベーションを家電の世界で起こせるのがAlljoynのテクノロジーだ」と福安氏がまとめ、パネルディスカッションを締めくくった。

DSC_0015    DSC_0014

■IoT World Conference 2015 | 2015年7月31日(金)開催 無料セミナー
http://www.f2ff.jp/iotc/2015/