神奈川県は8日、箱根・大涌谷周辺で活用できるロボットの開発を目指す「火山活動対応ロボット開発促進事業」において、開発プロジェクトの募集を法人向けに開始した。
同事業は、火山活動が活発化する箱根・大涌谷にて、現場の支援に役立てられるロボットを実用化しようというもの。今回、ロボットの速やかな現場投入を図るため、日本国内に本社や開発拠点を置く法人を対象に、用途の違う3タイプのロボットの開発プロジェクトを募集する。
1つ目は、人が近寄れない区域での情報収集を可能とする「火山活動対応ドローン」。山間部で高度を指定した運転ができることや、断熱・放熱性能もしくは噴気を回避するシステムを備えることが要件となる。
2つ目は、地表の火山ガス濃度を計測して安全を確保する「火山活動対応地上走行車」。火山ガスや火山灰といった堆積物のサンプリングをしたり、谷内部へセンサー、計測器などを運搬できることが主な要件。
3つ目は、地すべりの兆候を把握して警報を出すための「火山活動対応地すべり警報システム」。大涌谷内に設置したセンサーが地すべりの兆候を感知し、400m以上離れた警報部にワイヤレスで発信できるものを要件としている。
採択上限額は1000万円。募集期間は9月8日〜9月28日となっている。
■大涌谷周辺で活用する火山対応ロボットの開発プロジェクトを募集! – 神奈川県ホームページ
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f533298/
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