現実さながらの状況を作り出すVR(仮想現実)は、ゲームや映像といった分野での活用が期待されている。そうしたVRコンテンツの利用を可能にするVRデバイスから、今回は代表的なものを7つ紹介したい。
1. PlayStation VR
頭の動きやコントローラー操作によってVRゲームをプレイできるヘッドマウントディスプレイ(以下、HMD)。9月に開催された「東京ゲームショウ2015」では、実機の体験会が実施されていた。
価格:未定
メーカー:ソニー
発売時期:2016年上半期
■PlayStation®VR | プレイステーション® オフィシャルサイト
http://www.jp.playstation.com/psvr/
2. Oculus Rift
Facebook傘下のOculus VR社によるVR用HMD。ゲーム開発者向けのキットは一般向けモデルに先駆けて発売されており、価格は350ドル。
価格:未定
メーカー:Oculus VR
発売時期:2016年第1四半期
■Oculus Rift | Oculus
https://www.oculus.com/en-us/rift/
3. FOVE
視線追跡型のVR用HMD。装着者の視線を認識できるのが特徴で、VRゲームにおいては視線で敵を倒すといった操作が可能となる。2015年5月よりクラウドファンディングサイト「Kickstarter」にて出資を募り、クラウドファンディングに成功した。
価格:399ドル(クラウドファンディング時の価格)
メーカー:FOVE
発売時期:未定
■FOVE: The World’s First Eye Tracking virtual reality headset
http://www.getfove.com/jp/
4. HTC Vive
台湾でスマートフォンを製造するHTC社が、アメリカのゲーム配信会社Valveと共同で開発したVR用HMD。Valveが提供するVRプラットフォーム「SteamVR」で配信されるゲームをプレイできる。
価格:未定
メーカー:HTC、Valve
発売時期:2015年後期
■HTC Vive
http://www.htcvr.com/en
■SteamVR
http://store.steampowered.com/universe/vr/
5. Gear VR
サムスンとOculus VR社が共同で開発したVR用HMD。サムスン製スマートフォン「Galaxy」シリーズを本体内部にディスプレイとして固定することで、スマートフォン内のVRコンテンツを視聴できる仕組みとなっている。
価格:99ドル
メーカー:サムスン
発売時期:2015年秋
■Samsung Gear VR
http://www.samsung.com/global/microsite/gearvr/
■関連記事
サムスン、一般向けVRヘッドセット「Gear VR」を発売へ(2015/09/25)
6. ハコスコ
ダンボール製のVRゴーグル。VRアプリを起動したスマートフォンをハコスコに装着し、ハコスコ本体を手に持って中を覗き込むことでVRコンテンツを体験できる。シンプルな「一眼レンズモデル」と、両眼視差でより立体的な映像を写し出す「二眼レンズモデル」を発売している。
価格:1000円〜
メーカー:ハコスコ
発売時期:2014年7月
■製品情報 | ハコスコ
http://hacosco.com/product/
7. ボッツニュー
専用アプリを起動したスマートフォンを本体にセットして利用するVRゴーグル。富士急ハイランドの人気アトラクションを擬似体験したり、アイドルと擬似デートできるVRコンテンツなどが用意されている。
価格:2760円
メーカー:メガハウス
発売時期:2015年4月
■ボッツニュー BotsNew
http://botsnew.com/
VRコンテンツを楽しむためのVRデバイスには、液晶画面付きのHMDのほか、スマートフォンをディスプレイとして利用するタイプや、頭に固定せずに手に持って使うタイプがある。高級なものから、おもちゃ感覚で入手できるものまで価格帯も幅広い。2015年後半から2016年にかけて話題性のあるHMDの発売が複数予定されており、今後VR分野がさらに盛り上がっていくことが予想される。
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