女子中学生の考えた「学校にいてほしい」Pepper – 品川女子学院でPepperアプリの開発プロジェクト

By on 2015-11-06

DSC_0011

品川女子学院とアプリ開発会社のヘッドウォータースは5日、「学校に、こんなPepperがあったらいいなプロジェクト」のPepperアプリ発表イベントを同校にて開催した。

同校とヘッドウォータースは今年の5〜6月、中学2〜3年生の希望者を対象にした特別講座として、“学校にいてほしい”をテーマにしたPepperのアプリ企画・開発の授業を実施。今回のイベントでは、授業を通じて完成に至った3つのアプリを搭載し、「保健室に来た生徒を癒すPepper」「来校者に校内案内をするPepper」「登下校する生徒の笑顔を撮影するPepper」の順に想定シーンに合わせて披露された。

まずは、悩みをもつ生徒を励ますアプリを搭載することで、保健室に来た生徒を癒してくれるPepperが登場。生徒の相談内容に応じ、熱い発言で知られる松岡修造さんのセリフをしゃべったり、腕を大きく動かしてラジオ体操のような踊りをする。企画・開発に携わった生徒たちに話を伺うと、「考えたものが形になって嬉しい」「動きがかわいい」などの声が聞けた。

DSC_0079

生徒を勇気づけるPepper

続いて披露されたのは、搭載ディスプレイを使って学校案内してくれるPepper。講堂や体育館など、行きたい場所を選ぶと画像や動画で行き方を教えてくれるアプリを備えている。案内用の画像や動画は生徒が撮影・制作したもので、実際に順路を歩きながら撮影した動画を使ったり、ポイントを強調して案内するなど、様々な工夫が盛り込まれていた。企画した生徒によると、同校の校舎が複雑でわかりにくい点に問題意識をもったのが着想のきっかけで、学校説明会や文化祭の参加者など、初めての来校者でもわかるようにしたという。

Pepperの動きも合わせて案内してくれる

Pepperの動きも合わせて案内してくれる

道順を動画でたどる

道順を動画でたどる

女子校ならではの案内も

女子校ならではの案内も

最後には、登下校する生徒を笑顔にして写真撮影するPepperが同校のエントランスにてお披露目。様々な言葉やポーズで生徒たちと交流しながら、Pepperのもつ顔認識機能により、笑顔率が一定以上になると自動で写真を撮影する。企画者である生徒は、「カメラに苦手意識のある子もいる。そんな子でもPepperが撮影すれば自然と笑顔になれる」と話してくれた。実際に多数の生徒が下校する時間に披露されたため、多くの生徒がPepperを見つけるとすぐに駆け寄り、楽しそうに話しかけている姿が印象的だった。

下校時の生徒の笑顔を撮影

下校時の生徒の笑顔を撮影

smile_1446708152_41

Pepperの撮影写真はPCで表示可能

同プロジェクトで技術面のサポートを行ったヘッドウォータースの塩澤さんは、想像以上のアイデアが生み出されたと話す。講座の最初に実施した「アプリ企画会議」では、9つのグループがそれぞれのアイデアを発表。その中から今回披露された3つのアプリを同社が選定したが、選ばれなかった中にも「先生の代わりに授業をするPepper」や「学食で並んでいる生徒の暇つぶしに付き合うPepper」といったユニークなアイデアがあったという。同じくヘッドウォータースの渡辺さんは、「Pepperを見てはしゃぐ生徒たちを見れるのが嬉しい」とも語っていた。

企画会議の様子

企画会議の様子

また、同校の情報科教員である竹内先生は、「Pepperによって生徒の考える力を養えたと思う。今後もPepperを使って何かやりたい」と話す。イベント中に取材した生徒の話では、生徒全員にiPadが支給されたり、PCを自由に使える教室があるなど、同校のIT教育の充実ぶりがわかった。

P1010522

アプリ開発授業の様子

今回のイベントによって、PepperはIT教育のツールとして活用できるほか、学校に導入されることで生徒たちのアイドルにもなれる、という確信がもてた。「学校に1台Pepper」となる日も近いかもしれない。

DSC_0024

■品川女子学院
http://www.shinagawajoshigakuin.jp/

■株式会社ヘッドウォータース
http://www.headwaters.co.jp/